うつ病の診断書は、その後の人生を険しくするafter depression
うつ病の診断書
会社に「うつ病」の診断書を出す人がいますが、これは後々の人生を険しくします。
ここでは、「うつ病」に隠された不都合な真実を書いていきます。
うつ病後の様々な不都合な真実
うつ病になると様々な不都合がおきます。「会社を休職しなければならない」、ことのみでなく、元気に復職した後も、人生設計が大きく狂ってきます。
何よりも大きな点が「民間の生命保険に加入できない」という点です。これは住宅ローンも組めない、という事態を引き起こします。
うつ病から復職して2年、元気に働いており通院も全くしていない、でも生命保険に加入できず、住宅ローンも組めない、というのは、かなり厳しい状況です。特に子育て世代には大変です。
生命保険&医療保険
民間の生命保険には、「うつ病」の病歴があると完治後数年間は加入することが(ほぼ)できません。生命保険に加入するには、加入時に病歴の「告知」が必要になります。
保険により若干の違いはありますが、この病歴告知で、過去3年〜5年間に精神疾患にかかった場合、加入できない、となっているのです。
もちろん「告知」に嘘を記載すれば加入するこはできます。しかし、保険は加入時には告知だけで加入できますが、支給されるときに詳細を確認しますので、いざ支給を受けなければならないときに受給できなくなります。
もちろん、掛けた保険料も戻ってきません。
緩和型といわれる生命保険&医療保険がありますが、こちらも「うつ病」では加入できない事があります。
精神疾患で、統合失調症、躁鬱病、うつ病は加入が厳しい事があります。これに対して心身症やパニック障害などは加入できる場合が多いです。
住宅ローン
うつ病になると住宅ローンも借りることができなくなります。住宅ローンの審査自体は、会社や年収などの要件を満たせば通ると思います。
しかし、ローンを借りるには「団体生命保険」に加入する必要があり、これに加入でなければ住宅ローンを借りることができません。
銀行の与信調査を通過してお金が借りれる事になっても、最後の手続きである「団体生命保険」に加入できなければ、結果的にローンを借りることができません。
団体生命保険にも当然、病歴の「告知」があります。ここでも「うつ病」の病歴があると完治後数年間は加入できないのです。癌などの病気と同列、だと思って良いでしょう。
これは、子育て世代にとったら致命的です。会社のパワハラ上司に反感を持って「うつ」の診断書を取ってしまう人もいますが、これは自分の人生を大きく損なう事になります。
転職
転職時にも不利になります。うつ病で会社を退職すると、転職先の職歴欄に病気による退職と書くのが原則です。
しかし、正直に書くと、採用面接で前職の退職理由を聞かれると答えに窮するし採用されにくくなります。そこで、嘘をついて面接を乗り切って採用されることになりますが、その後の人生で、職歴を常に嘘で誤魔化す事になってしまうのです。
また、会社に嘘がばれると解雇される可能性があります。
通院の終わりが見えない
うつ病をはじめとする精神疾患には明確に治癒したといえる状況にならない事が多々あります。
この点が、「うつ病」の非常に厄介な点です。
例えば、うつ病で休職して3年が経過しており、元気に復職して会社にも行っている。仕事にも何も支障がない、でも、まれに心因性の頭痛がするので、軽い頓服薬を処方してもらっている、というだけで、うつ病が継続していると見られて、生命保険には加入できないこと事が大半です。
もちろん、住宅ローンも組めない事になります。
同じ頭痛でも、片頭痛で市販薬を飲んでいる人とは全く異なった結果になります。
まとめ
体調が悪くなると、うつ病の診断書を会社に出して簡単に休職する若い人もいます。ただ、これは残りの人生を考えると大変危険です。
もちろん、本当に体調が悪いと心療内科に行って、きちんと治療をする必要があります。どの様な病気も放置すればするほど治りが悪くなり、悪化します。
もし本当に倦怠感が酷い、今まで楽しかった休日も全く楽しくなく、全てに興味が沸かない、朝起きると頭痛が酷くて会社の事を考えると心臓がドキドキする、など、ストレスによる身体症状は様々に出てきます。
この様な場合は、迷わずに専門医を受診して下さい。
ただ、会社の上司に腹がたって、仕返しの為に「うつ」の診断書を書いてもらう、ということは慎重に、という事です。
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やはり、ストレスのない職場で自分のやりたい事を自由にできる仕事に就くのが一番ですね。
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